上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。 新しい記事を書く事で広告が消せます。 |
![]() なんとこの本3部作の第3冊目だったらしいよ! (ちなみにそれぞれ独立して読めるようになってます) えぇぇぇぇーしらんがな。表紙のレイアウトからして第2作は別物みたいな感じがするし。 カラマーゾフの兄弟のコピペ思い出しちゃいましたよ。 思わず背表紙並べてみました(←参照) 第1部 図書館のプロが教える“調べるコツ” 第2部 図書館が教えてくれた発想法 第3部 図書館のプロが伝える調査のツボ どう見ても2作目が浮く・・・ ![]() 図書館のプロが伝える調査のツボ 第1作目よりもかなり”高度な”レファレンス事例が多数収録されています。 「望みの情報を効率よく得たい!」、「コツを3行でまとめると?」というライフハック目的でこの本を読もうとしている方にはあまりオススメできないかも。 というのも、レファレンス質問(調査依頼)から回答を得るまでが、文章で8~10ページくらいで書かれているため、さっと見て使えるものではないからです。 ただじっくり読むと、質問からの手がかりの得かたや発想方法など随所にノウハウが満載です。図書館やその資料についてある程度知識のある方向けの本なのかなぁという印象です。 ”無理レファ”が多い・・・ようなクリアするのが難しいゲームのことを”無理ゲー”と呼びますが、この本で紹介されているレファレンス事例は、回答を得るのが難しい、という意味で「無理レファ」に近いものもいくつかありました。 たとえば、本書にある「落ちていた正誤表」の場合 (1)本の正誤表が落ちていた。その本が知りたい ↓ (2)正誤表の内容より ・スウェーデンの大学について書いてあるらしい ・化学に関する内容らしい ・”お父さん”とあるので伝記かも ↓ (3)スウェーデン=ノーベル賞 ↓ (4)日本でノーベル化学賞を取った日本人は… ※ここらへんが無理レファ ↓ (5)訂正された間違え方が最近の間違い方ではない=古い本 ※このへんも無理レファ ↓ (6)日本人のノーベル化学賞受賞者で古い時代の人は福井さん ↓ (7)福井さんの名前で検索 ↓ (8)無事に該当の本を探し当てる (3)から(4)への連想とか、(5)あたりなんかはプロというか、探偵小説を読んでいるみたいでした。 正誤表にもっとヒントあったんじゃ?っておっしゃるかもしれませんが、ぜひ正誤表(57ページに一覧あり)見てみてください。 この発想は正直思いつかない… 探し物にあたってのヒントがいっぱい!とはいえじっくり読むと事例ごとに細かい”コツ”がぎっしり詰まってます。 司書さんやリサーチャーなど、日常的に調べ物をする方が読むと、かなりのノウハウを入手できるのではないかなぁと思います。 下調べや資料の補完としてネットを使うなど、手法がかなり実用的。 「他人の調査過程」はとても勉強になりますが、なかなか知る機会がないため、”自分だったらどうやるか”、”自分のやり方との違い”を考えながら読んでいくと面白いです。 特定のケースや分野に限って使えるテクニックもあり、汎用化できない部分もありますが、調査に詰まったときの発想の変え方や資料入手・提供の段取りは真似したい。 巻末索引欲しい・・・1作目同様に、本書が物語り調になっているため、困った時にぱっと参照するのには向いていません。 せめて巻末に分野(統計、歴史、科学といったレファレンスの種類)ごとの索引が欲しかった・・・ あと、第1,2作目は本に紐のしおり(スピン?)がついてましたが、今回はなし。 ちょっとがっかり。 ところで、このシリーズは本書で一応完結、とのことでしたが、調査ツールや方法は年々変わってくるので、ぜひ続編や分野ごとの別冊も期待したいところ。 (できれば、表紙デザインやレイアウトをそろえてくれると嬉しい、な) ![]() 図書館のプロが教える“調べるコツ”―誰でも使えるレファレンス・サービス事例集 以前に書いたレビューはこちらからどぞ 図書館のプロが教える<調べるコツ>【書籍紹介】|Searcher☆Searcher ![]() 図書館が教えてくれた発想法 レビューはこちらからどぞ 図書館が教えてくれた発想法【書籍紹介】|Searcher☆Searcher |
|
| ホーム |
|